ご家族の傾向と手術までの経緯
一般的に、ご家族の多くは様子をみる傾向があるようです。
初めは小さかった腫瘍が、長年かけて大きくなり、数も増えたりします。それでも元気や食欲はあるし、日常生活に問題はないようです。大きくなった腫瘍は邪魔になり、びっこをひくようになったり、気にするようになったりします。自潰するとグジュグジュして匂うようになり、包帯を巻いて毎日取り替えて過ごしますが治ることはありません。いよいよなんとかしないと、とネットで調べたり病院を受診するのが現状だと推測しています。
多くの病院では、この腫瘍は取りきれないと、外科的処置の断脚を勧めるかもしれません。ご家族としては、元気で歩けるのに断脚はしたくない、断脚を決断できないのが真理だと思います。高齢だし麻酔や手術を躊躇しますが、最終的に断脚以外の手術を希望されます。
腫瘍が小さいうちはまさかこうなるとは思わず、長年かけてこうなって初めて受診する、それが妥当だと考えます。当院の治療方針に続く