当院では犬と猫を中心に診療していますが、しばしばウサギの診療も行うことがあります。
その中でも、今回はウサギの橈尺骨骨折の一例を紹介します。
9~10歳の高齢のうさぎが前足を骨折をしたとようだということで来院しました。
ウサギの骨折の治療には、外科的にピンなどを入れて固定する方法もありますが、高齢のため(ウサギの寿命は約6~8年)外科的な処置を取らず、ギプスでの固定で治療をすることにしました。
骨折してずれた骨折面をなるべく合わせるようにしてギプスで固定しました。
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ギプス固定後4週間目、診察に来院しレントゲンを撮りました。
骨折部位の周りが白っぽくなっているのが確認できます。
仮骨といって、骨折した骨をくっつけるために出来てきた新しい骨の組織です。
これがあるということは、順調に骨が治ろうとしている証拠です。
ギプス固定した前足をついて歩いています。
おとなしい性格で、ギプスを気にしてかじることもなく過ごしています。
当院の詳しい情報は、ホームページをご覧ください。